ハイエースにおけるサブバッテリーの充電について

キャンピングカー

どうもおはようございます。

やすけです。

キャンピングカーには大小はありますが、基本的にサブバッテリーが搭載されていると思います。今回キャンピングカーを購入するにあたり、サブバッテリーの容量もそうなのですが、充電方法についても色々と検討しましたので、参考になさって下さい。

サブバッテリーの容量などの考え方についてはこちら↓

充電の種類

充電の方法として大きく分けて以下の3つがあります。

  • 走行充電
  • ソーラー充電
  • 外部充電

それぞれの特徴やメリット・デメリットについて自分なりの理解を紹介していきます。

充電機器によって充電能力のところにAhと記載されているものと、Whと記載されているものがあります。車の場合は1Ahは12.8Whと考えて貰えれば良いかなと思います。正確にいうと少し違うかもしれませんが、この認識で大丈夫だと思います。

走行充電

走行充電の中にもいくつか種類がありますが、まず車は走行中はオルタネーターという部品で発電しています。そこで発電した電気でヘッドライトやカーオーディオなどを動かし、余った電気をメインバッテリーに充電し、エンジンが掛かっていない時の室内灯の電気として使ったり、次回エンジンを掛ける時の電気として使ったりしています。そのオルタネーターやメインバッテリーから電気を取り出してサブバッテリーに充電していくというのが、走行充電になります。その走行充電の方法としては以下の3つがあります。

  1. 走行充電器を介して、車のメインバッテリーとサブバッテリーを繋ぐ方法
  2. 車のシガーソケットなどから充電する方法
  3. インバーターなどを使って車にコンセントを作り、そこから充電する方法

私は1つ目の方法以外は走行充電とは思っていませんでしたが、今回キャンピングカー屋さんで色々と話を聞いていると業者さん的には2・3番目の方法でも走行充電と謳っていました。

それを前提にそれぞれの充電方法のメリット・デメリットを見ていきます。

走行充電器を使用する場合

メリット

充電量が多い。

走行充電器を使う方法は、オルタネーターで発電した電気をサブバッテリーの充電にも使用するということになります。そのため、オルタネーターの発電量が多ければサブバッテリーに充電される量も多くなります。ハイエースであれば、130Ah程の発電量があります。そこから電装品に使われる分とメインバッテリーを充電する分を引いた分がサブバッテリーに充電されるということになります。(実際にはそこまでの充電はされませんが、理論的にはこうなると思います。)

走行充電器にも性能がありまして、30Ahまでの充電ができるものや50Ahまでの物などがあります。走行充電器が許容範囲の電気を勝手に取ってきてサブバッテリーに充電してくれます。

この30Ahや50Ahという充電量は2・3番目の充電方法に比べてかなり多いと言えます。

デメリット

装着が面倒。

メインバッテリーから直接配線を取り出し、走行充電器に接続する必要があるため、全く知識がない場合は接続するのは少し敷居が高くなります。また自分で電装品をつけたことがあるという人でも、例えばLEDなどは定番のアイテムですが、正直LEDなどは何となく繋げば光るし、接続を間違えてもせいぜいバッテリーが上がったり、LEDが壊れたりする程度です(最悪燃えることはありますが…)。しかし走行充電器とLEDでは扱う電気の量が全く違うので、流れる電気の量などをしっかり計算して施工しないといけません。

シガーソケットから充電する方法

メリット

接続が簡単。

車に標準装備されているシガーソケットから電気を取ってきて充電するだけのため、サブバッテリーとシガーソケットを繋げるだけになります。

デメリット

充電量が少ない。

シガーソケットは物にもよりますが、最大でも15Ah程度の充電しかできません。シガーソケットは車のバッテリーから電気を取ってきているわけですが、そんなに大容量の電気を取ることを想定していないため、配線が細いです。そのため、充電量は少なくなるということになります。

またサブバッテリーの種類にもよりますが、市販品のサブバッテリーを使う場合はDC充電に対応している必要があります。

インバーターを装着し、コンセントから充電する方法

メリット

コンセントを作成するため、市販品のサブバッテリーを使う場合など、基本的に多くのサブバッテリーの充電に使用することができます。

最近のキャンピングカーは、今までのサブバッテリーと違って、必要な時のみポータブル電源を積み込んで、サブバッテリーとして使用するというような方法を取っている車種もあります。

キャンプ中に外でも電源を使いたいような場合には、このようにポータブル電源をサブバッテリーとして使うことにはメリットがあると思います。

充電方法というメリットとは違いますが、車両にコンセントができるというのはメリットかもしれません。

デメリット

無駄が多い。

シガーソケットからの充電方法の時に紹介しましたが、インバーターも基本的にはシガーソケットからコンセントを作る形になります(バッテリー直結にした場合取り出せる電気の量は増えますが、やり方によっては車両自体のバッテリーがあがるため、おすすめしません)。その場合は取り出せる電気の量としてはシガーソケットから取り出せる量と同じになります。しかし、少し小難しい話になりますが、シガーソケット(DC)からコンセント(AC)に変更し、ポータブル電源(DC)へすることになりますから、DC→AC→DCとなるため、何度も変換することになり、電気のロスが増えることになります。

また、最近のポータブル電源はほとんどの場合は上記で述べたDC充電の機能があるため、一度インバーターを噛ませる必要性がありません。

走行充電まとめ

充電量接続性
走行充電器×
シガーソケット
インバーター×

接続性に関しては一度接続してしまえば、それほど問題になることはないかもしれませんが、メンテナンス性は悪いと言えるため、一概にそうとも言えません。

どういう使い方をするかによってオススメ度は変わります。

まず、長旅において、1日の電気の使用量を考え、100Ah以上使うなら走行充電器はあった方が良いと思います。その上でその他の充電方法も備える方が良いでしょう。

そこまで電気の使用量が多くなく、走行充電以外の充電方法も装備している場合に関しては、簡単に接続ができるシガーソケットからの充電でも良いかと思います。

逆に連泊などは予定していない場合は、走行充電というよりは、サブバッテリーの容量が多いことが重要になってくると思います。例えばキャンプ場に行って電気を使う場合を考えると、充電は満タンの状態でキャンプ場に行き、キャンプが終わるまで走行充電をする時間はないことになりますので…。

ソーラーパネル

ソーラーパネルと一口にってもどの程度の発電能力のあるソーラーパネルを搭載するかを考えなければいけません。

大体100Wh(7.8Ah)程度から400Wh(31.25Ah)程度までの大きさのパネルを搭載することができます。(実際の充電量とは異なります)

メリット

ソーラーパネルは走行充電と違って、太陽が出ていれば充電することができます。

つまり例えば今日は走らずに駐車場に1日停めているだけなんて日にも充電することができます。

大きな電気を使用する予定がない場合においては、ソーラーパネルだけで充電することができるため、いわゆるオフグリッドシステムになりますね。

走行充電も燃費は悪くなるので、ガソリンや軽油を使って発電しているということになりますから、ソーラーのみで充電できるのは一番オトクと言えます。

デメリット

充電量が安定しない。

曇っていたらあまり充電されないため、天気に左右されることになります。そのため、走行充電のように、電気が減ってきたから少し走ろうとかそういうこちら主体の充電ができません。

自宅にソーラーパネルをつけた場合の結果になりますが、1kW(1000W)のソーラーパネルを載せた場合、1年間で約1200kWhの充電量になるようです(地域差は考慮していません)。ということは、単純に100Wのソーラーパネルを載せた場合は、120kWh(120000Wh)となり、1日あたりの充電量は約330Wh(25.7Ah)となります。もちろん夏の方が冬に比べ日照時間も長いでしょうし発電量は増えますが、平均するとその程度ということになります。

キャンピングカーのサブバッテリーと言うと1000Wh(78Ah)から多いものでは5000Wh(390Ah)程度あります。どの程度電気を消費するのかによりますが、連泊するには心もとないかなと思います。

また設置に関してですが、車体の上にパネルを載せることになります。そのため、車両の背が高くなってしまうというデメリットもあります。場所によりますが、立体駐車場は2.1m程度の高さ制限があることも多く、ソーラーパネルをつけたことで立体駐車場に入れなくなるということも十分考えられます。そのため、車両の元々の高さとソーラーパネルを架装した場合の高さを考えて設置するかどうか検討する必要があります。

自分で設置することも敷居は高めです。パネルから配線を車内に引き込むことになりますが、良い感じの穴がなければ車体に穴を開ける必要もあり、素人がするのは難しいと思います。

外部充電

外部充電とはRVパークや自宅などのコンセントからサブバッテリーを充電する方式になります。端子に関しては業者にお願いした場合は車体の後方下側に防水のキャップが付いた3~5cm四方程度の端子が付きます。自分で施工する場合は、業者と同じ方法でするか、車体に穴を開けたくない場合は、充電中はどこかのドアを開ける必要はありますが、サブバッテリーから充電器を介してコンセントプラグを出しておくという方法もあります。それほど太くない配線を使えば、充電中もドアを閉めることはできるでしょうが、断線すれば最悪燃えるので、配線に負荷が掛からないように取り回せないならオススメできません。

メリット

エンジンを掛けていなくても安定的に充電できる。

コンセントがある場所であれば充電できるので、連泊などでなければ基本的に自宅で充電しておくことができます。

最近のサブバッテリーはリチウムイオンバッテリーが増えており、放電は従来の鉛蓄電池より少ないという特徴がありますが、放電しきってしまうと充電能力が落ちたり、最悪充電しなくなってしまいます。そのため、自宅にいるときに常に充電できるというのはメリットになります。例えば自宅が屋根付きの駐車場の場合はソーラーパネルでも充電できず、あまり車に乗らない場合などは走行充電もできませんので、コンセントから充電できるメリットは人によってはかなり大きなものになるかもしれません。…自宅の駐車場にコンセントがないといけませんが。

また連泊の場合でも泊まる場所をしっかりとリサーチすれば、コンセント使用可能なRVパークや道の駅もありますので、計画的に充電できます。

充電量としては、物によりますが、20Ah程度の充電のものが多い印象です。ソーラーパネルよりは多いが、走行充電器よりは少し少ないといった感じになります。しかし、車を停車していても安定して充電来ますし、夜中でも昼間でもコンセントさえあれば充電できます。

デメリット

コンセントがないと充電できない。

最大の欠点はここになります。週末旅行的な使い方であれば、自宅で充電できますが、長旅の場合はコンセントが自由に使えるタイミングというのはそう多くありません。RVパークもピンキリですが、数千円するところも多いので、充電のためだけにRVパークに泊まるのは難しいでしょう。

まとめ

充電量値段維持費
走行充電○(ガソリン代)
ソーラーパネル
外部充電△(電気代)

ほんとに長旅で1ヶ月以上の旅になるなら、初期投資と考えて全て装備してしまうというのも良いかなとは思います。全て装備したとしても5-60万円では収まると思うので、長旅+帰宅後も考えるとつけていても良いかなと。旅が終わったら売却すると決めているならまた話は変わってきますが…。

そもそもキャンピングカー屋さんで既製品を購入する場合はパッケージになっているため、元々ソーラーパネル付いてます!という商品のソーラーパネルは要らないから外してと言ったとしても値引きはないということもあるようです。私のようにオーダーメイドの場合は5-60万円は変わるかもしれませんが、充電設備はなにかは絶対必要なので、全く装備しないという選択肢はありません。

その上で私なりのオススメとしては旅の仕方で変わりますが

  • 長旅なら走行充電器+ソーラーパネル
  • 週末旅行ならソーラーパネル+外部充電

といった感じでしょうか。

お財布と相談にはなりますが、あって困るものではないので、全て装備がオススメという何とも意味のない話になってしまいました。

それぞれの旅プランに合わせて考えてもらうときに参考にしてもらえれば幸いです。

※全て私なりの理解になります。内容がおかしいところやそれぞれの意見があると思いますので、これが正しいと保証するものではありません。また実際に所有しているものでもないで、耐久性などもわかりません。値段というのも初期投資的な値段であり、修理などの追加費用は含みません。本当に購入する気持ちのある人は専門家にご相談することをおすすめします。

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