どうも、やすけです。
今回はハイエースのキャンピングカーのサブバッテリーについて深掘り?していこうと思います。
以前はサブバッテリーの充電方法についてお話しましたが、今回はそもそもの容量はどのくらい必要なのかとかを考えてみたいと思います。充電方法についてはリンク参照して下さい。
サブバッテリーとは
キャンピングカーでは、車両のバッテリーだけではなく、サブバッテリーを搭載することが一般的です。サブバッテリーは、車両の電装品や電化製品を動かすための電源として使われます。車両のバッテリーは、エンジンをかけるための電源として使われるため、キャンピングカーで使われる電化製品を動かすためには、サブバッテリーが必要になります。
キャンピング仕様のハイエースに必要なサブバッテリーの容量
キャンピング仕様のハイエースに必要なサブバッテリーの容量は、使用する電化製品の消費電力によって異なります。一般的には、冷蔵庫やテレビ、照明などの電化製品を想定して、100Ah程度のサブバッテリーが必要とされます。ただし、使用する電化製品の種類や頻度によっては、より大容量のバッテリーが必要になる場合もあります。
電化製品の消費電力を把握する方法
適切なサブバッテリーの容量を決定するためには、使用する電化製品の消費電力を把握する必要があります。消費電力は、W(ワット)またはA(アンペア)で表されます。
一般的な電化製品の消費電力は以下の通りです。
- 冷蔵庫:40W
- 電子レンジ:800〜1000W
- テレビ:20〜100W
- 照明:10〜50W
これらの電化製品を使用する時間を把握し、必要な電力容量を計算することが重要です。電化製品の使用時間を決定するためには、予定の使用時間を正確に把握し、その時間を1日あたりの使用時間として算出する必要があります。
例えば、冷蔵庫を24時間使用する場合、1日あたりの消費電力は40W x 24時間 = 960Whとなります。同様に、テレビを1時間使用する場合の消費電力は20W~100W程度であるため、1日あたりの消費電力は20W~100W x 1時間 = 20Wh~100Whとなります。
これらの消費電力を合計し、1日あたりの消費電力を求めることができます。例えば、冷蔵庫とテレビを使用する場合の1日あたりの消費電力は、960Wh + 20Wh~100Wh = 980Wh~1060Whとなります。
しかし計算上の話であり、10%程度は多めに見積もる方が良いようです。
バッテリーの容量と使用時間の目安
次に、バッテリーの容量と使用時間の目安について説明します。
バッテリーの容量は、「アンペア時(Ah)」という単位で表されます。これは、1時間あたり何アンペア(A)の電流を流し続けることができるかを示す指標です。例えば、100Ahのバッテリーは、1時間あたり100Aの電流を流し続けることができます。
AhをWhに変換するには12.8倍してもらえればOKです。
ただし、バッテリーの容量によって、使用できる時間が変わってきます。以下に、一般的な容量と使用時間の目安を示します。
・100Ah:約1〜2日 ・150Ah:約2〜3日 ・200Ah:約3〜4日
ただし、これはあくまでも目安であり、使用する電化製品や使用方法によって異なる場合があります。例えば、1日中エアコンを使用する場合は、バッテリーの容量が不足してしまう可能性があります。また、晴天時に太陽光パネルで充電した場合は、容量が余ることもあります。
もう一つ大きな問題があります。それはバッテリーの放電能力が決まっています。
例えばですが、100Ahのバッテリーの場合は12.8Vで1280Whの能力があることになります。しかし、1500Wの電子レンジとかは使えないことが多いです。1280Wの製品までしか使えないことが多いのです。たとえ1分であっても使えないのです。バッテリー自体が100Aの放電しかできないので、それ以上の電力が必要な製品は使えないということになります。なので、電子レンジやドライヤーを使いたい人に関しては150Ah以上のバッテリーが必要になります。鉛蓄電池の場合は問題なく使えるものも多いです。
※リチウムイオンバッテリーでも物によっては100Ahのバッテリーでも200Aまで出せるものもありますので、バッテリーによります。
ちなみにですが、インバーターを使ってコンセントを作って100Vの機器を使用する場合には、インバーター使用による電力ロスも発生します。そのため、12Vで使える電化製品はインバーターを通して使用するよりもそのまま12Vで使う方が電力ロスが減らせます。
サブバッテリーの種類と特徴
サブバッテリーには、主に鉛蓄電池とリチウムイオン電池の2種類があります。
鉛蓄電池は、安価で耐久性に優れており、一般的にキャンピングカーで使われることが多いです。ただし、充電に時間がかかり、重量があるため、設置場所によっては車両の積載性が損なわれる可能性があります。また、放電深度が深いと寿命が短くなるという欠点もあります。
鉛蓄電池では容量の50%程度以上は使わない方が良いようです。
一方、リチウムイオン電池は、軽量で充電に時間がかからず、高い出力が得られます。また、放電深度が深くても寿命が短くならないため、長期的な使用に向いています。ただし、価格が高く、安定性が低い(低温時に使用できないことがある)ため、正しい取り扱いが必要です。
リチウムイオン電池の場合は80%程度まで使用できます。
適切なサブバッテリーの選び方
適切なサブバッテリーの選び方について説明します。まずは、先述した電化製品の消費電力と使用時間から必要な電力容量を求めます。次に、使用する電化製品の種類や頻度、使用場所などを考慮して、鉛蓄電池かリチウムイオン電池か、または両方を組み合わせたハイブリッドシステムかを決定します。
例えば、長期間のキャンプ旅行を行う場合には、軽量かつ高性能なリチウムイオン電池が最適です。一方、短期間の旅行や予算に余裕がない場合には、鉛蓄電池が適している場合があります。
また、バッテリーの寿命も重要な要素です。鉛蓄電池は、放電深度が深いほど寿命が短くなるため、定期的に充電することが必要です。一方、リチウムイオン電池は、放電深度が深くても寿命が短くならないため、長期的な使用に向いています。
また、設置場所によっても適切なサブバッテリーの選択が異なります。例えば、キャンピングカーの屋根に太陽光発電パネルを設置して、バッテリーを充電する場合には、リチウムイオン電池が最適です。一方、バッテリーを車両の荷室に設置する場合には、重量や寸法に注意する必要があります。
まとめ
キャンピングカーでの快適な生活には、十分な電力が必要です。適切なサブバッテリーを選び、電化製品の消費電力や使用時間を把握し、必要な電力容量を計算することが重要です。
また、鉛蓄電池とリチウムイオン電池の特徴を理解し、設置場所や使用目的に応じて適切なバッテリーを選択することが重要です。
キャンピングカーでの快適な生活を送るためには、適切なサブバッテリーを選ぶことが欠かせません。ぜひ、上記のポイントを参考にして、自分に合ったサブバッテリーを選んでください。
ちなみに大は小を兼ねます笑
ですが、バッテリーは大きくて重いので、お財布が許したとしても荷室を圧迫するというデメリットもあります。
またどれだけ大きなサブバッテリーを積んだとしても、充電できなければ意味がありません。充電量が追いつかなければ、毎日使っていく中で電力量は目減りしていくことになります。そのため、サブバッテリーが大きければ大きいほど充電方法もしっかり検討する必要が出てきます。週末旅行では自宅で充電しておけば良いだけなので問題ありませんが、そういう人は大きいサブバッテリーを積むということも恐らくないと思うので…。
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